新型肺炎「感染拡大の移行期」 厚労相「流行抑制を」
加藤勝信厚生労働相は23日に記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染状況について「感染者が拡大しており、移行期だ。患者増加のスピードを抑制することが非常に重要だ」と述べて、国内の感染状況が変化しつつあるとの認識を示した。
加藤厚労相は今後の患者の増加のイメージとして、急拡大するか徐々に増えるかの2パターンのグラフを示した。そのうえで「いま我々が立っているのは枝分かれの時期だ」と説明。国内侵入防止を目指した対策から、集団感染の防止などに対策を切り替えることで「流行のピークを引き下げたい」と訴えた。
流行を抑制することで、その間に医療提供体制を整備したり、病床不足を防いだりできると説明している。
新型コロナウイルスに関する専門家会議は16日時点の感染状況を「国内発生の早期」との認識を示している。加藤厚労相は「(流行の)段階が細かく分かれているわけではないが、現状は(患者増が)立ち上がり始めている」と話した。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
-
【よく読まれている記事】
- 新型コロナウイルスは体内にいつまで残るのか
- 「コロナに決してかからない人」はいるのか?