TPP会合、今夏にも開催 タイの新規加盟を議論
西村康稔経済財政・再生相は14日の閣議後の記者会見で環太平洋経済連携協定(TPP)に加盟する11カ国による閣僚級会合を夏にもメキシコで開くと発表した。TPPはタイが新規加盟に関心を示しており、会合で対応を協議する見通しだ。
政府はTPP等政府対策本部の幹部2人をタイに11~14日の日程で派遣し、タイ政府幹部と会談した。西村氏はタイのTPP参加について「タイ国内で前向きな検討が進みつつある」と語った。日本企業の工場が多く立地するタイの加盟が実現すれば、日本企業はタイで製造した製品をTPP域内で売りやすくなる。
TPPは日本、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、メキシコ、シンガポール、ベトナムの7カ国で発効している。日本は国内手続きが遅れているチリやペルー、ブルネイ、マレーシアに早期発効を働きかけていく。