アマゾンのベゾス氏が首位、米長者番付 ゲイツ氏抜く
【ニューヨーク=関根沙羅】米経済誌フォーブスが3日に発表した米長者番付400人の2018年版によると、米アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏が首位についた。24年間首位を維持していた米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏を抜いた。
ベゾス氏の保有資産は1600億ドル(約18兆円)で、年間の増加額(785億ドル)でも過去最高となった。アマゾンの株価が前年比で2倍以上に上昇し、保有株の資産価値が大幅に増えたことが要因。2位のゲイツ氏は970億ドル、3位の著名投資家ウォーレン・バフェット氏は883億ドルだった。フォーブスの米長者番付で資産保有額が1000億ドルを超えるのはベゾス氏が初めて。
フォーブスは今年から慈善活動への貢献度を1~5の範囲で示す慈善スコアを導入した。ベゾス氏のスコアは2で、最高の5だったゲイツ氏やバフェット氏、フェイスブック創業者マーク・ザッカーバーグ氏より低さが目立った。
ベゾス氏に対しては「もうけすぎ批判」も高まっており、2日にアマゾンにおける最低賃金の引き上げを発表したり、9月にはホームレス支援のための個人基金を立ち上げる計画を発表したりするなど、社会貢献活動に力を入れ始めている。
トランプ米大統領の保有資産額は前年比横ばいの31億ドル。順位は259位と、前年の248位から下落した。米富豪400人中、相続財産に頼らず一代で資産を築いた富豪は269人と、財産を相続した富豪64人を大きく上回った。