東証14時 じり安、先物の売りが下押し 日銀ETF買い巡る思惑も重荷
5日後場中ごろの東京株式市場で日経平均株価はじりじりと下値を切り下げている。一時、2万1462円と前日から250円超下げる場面もあった。中国・上海株式相場の一段安をきっかけに市場心理が悪化。海外ヘッジファンドなど短期目線の投資家による株価指数先物の売りが広がり、現物株指数を下押しした。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げ幅を拡大した。
日銀の株価指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れを巡る思惑も相場の重荷となっている。日銀は2018年に入りETFを約3兆5000億円購入。とりわけ相場が下落基調となった6月は7000億円強買い入れており「このまま株価の調整が続けば年6兆円程度の買い入れペースを超えてしまう可能性が高く、TOPIXの下落率など買い入れる際の条件を見直すのではないか」(国内証券の情報担当者)との声が聞かれた。
14時現在の東証1部の売買代金は概算で1兆4502億円、売買高は9億7724万株だった。
ファストリや資生堂が下げ幅を広げている。日立建機など機械株の一部に加え、イオンも下げに転じた。一方、KDDIやヤマハが堅調。東エレクも買いが優勢となっている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕