山梨県立美術館、ミレー「角笛を吹く牛飼い」一般公開
山梨県立美術館(甲府市)で、フランスの画家ミレーの油彩画「角笛を吹く牛飼い」が11日から一般公開される。1908年にボストンで展覧会に出品されて以降は公開された記録がなく、一般公開は100年ぶり。10日、お披露目式があり、招待客80人が一足先に作品を鑑賞した。
作品は開館40周年を記念し、県が新たに約9千万円で購入した。パリ近郊のフォンテーヌブローの森のような岩の上で、牧人が牛の群れを角笛で呼び寄せている場面が描かれている。小坂井玲学芸員は一番の見どころとして「夕方の空がオレンジやピンクを基調にみずみずしく描かれている」点を挙げる。
同美術館は「種をまく人」などミレーの作品を多く所蔵し、今回が70点目となる。