タイガー・ウッズ選手が自動車横転事故 足を負傷
【ニューヨーク=大島有美子】米男子ゴルフのタイガー・ウッズ氏(45)が23日、米カリフォルニア州ロサンゼルスで自動車事故を起こして負傷し、病院に運ばれたことが分かった。ロサンゼルス郡の当局が発表した。当局や米メディアによると両足を複雑骨折し、病院で手術を受けた。ウッズ氏は救助された際に意識があり、命に関わるけがではないという。
当局によると、米西部時間23日の午前7時すぎ(日本時間24日午前0時すぎ)に近隣住民からの通報を受け、事故現場に到着した。ウッズ氏は一人でロサンゼルスの丘陵地帯を運転していたが、何らかの理由で道路の中央分離帯を乗り越えて縁石に乗り上げたとみられ、車は道路からそれて横転し大きく損傷した。スピードを出しすぎていたとの見方がある。救急隊員や消防士らによって車から救出され、病院に搬送された。意識があり、落ち着いて自分の名前を述べたという。
ウッズ氏のエージェントはゴルフ専門誌「ゴルフ・ダイジェスト」に対し「足に多数のけがをした。手術を受けている。皆さんの応援に感謝する」と説明した。ウッズ氏の運転していた車以外で事故に巻き込まれた車や人はないという。
ウッズ氏は1996年からプロに転向し、米男子ゴルフ競技「PGAツアー」で歴代最多記録タイとなる82勝を獲得している。2010年代には腰のけがや手術に悩まされ、記録更新は絶望的とみなされていた時期があった。19年4月にはメジャー、マスターズ・トーナメントを14年ぶりに制して全米の話題を呼んだ。マスターズの優勝は5回目で、メジャーでは15勝を獲得している。
ウッズ氏は19年10月に日本初開催のPGAツアーとなるZOZOチャンピオンシップに参加して優勝。同勝利がPGAツアー82勝目となった。
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