阿刀田高(19)酒場談議
エピソード、小説にも 忘れられない真夜中の電話
タバコは喫(す)わない。若いころ、かっこうをつけて指先で遊んだことはあったが、煙が喉から奥へ入らず、間もなくやめてしまった。
酒は飲む。料理といっしょに飲むのが好きで、ひとさじの塩で飲むなんて、飲まないほうがいいくらいだ。
小説家になって、それまでより多く酒場へ出入りするようになった。仕事場が近いので銀座・新橋あたりがほとんどだった。
"好きだから飲む"と、理由はそれだけでよいと思うけれど、本当の
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エピソード、小説にも 忘れられない真夜中の電話
タバコは喫(す)わない。若いころ、かっこうをつけて指先で遊んだことはあったが、煙が喉から奥へ入らず、間もなくやめてしまった。
酒は飲む。料理といっしょに飲むのが好きで、ひとさじの塩で飲むなんて、飲まないほうがいいくらいだ。
小説家になって、それまでより多く酒場へ出入りするようになった。仕事場が近いので銀座・新橋あたりがほとんどだった。
"好きだから飲む"と、理由はそれだけでよいと思うけれど、本当の
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