中国5県の鉱工業生産、11月1.9%低下 自動車落ち込む
中国経済産業局が発表した中国5県の2020年11月の鉱工業生産指数(2015年=100、季節調整済み、速報値)は、前月比1.9%低下の94.7だった。低下は6カ月ぶり。新型コロナウイルスの感染再拡大に伴う海外需要の低迷で、自動車の生産が落ち込んだ。中国地方でも12月からコロナの感染は再び広がっており、生産動向が悪化の基調になる可能性もある。
生産と個人消費の基調判断はいずれも「持ち直している」と据え置いた。生産や消費を含めた経済動向全体は「一部に弱い動きがみられるものの、持ち直している」との判断を据え置いた。
業種別の生産指数は、自動車や同部品を含む輸送機械工業が10.0%低下の90.5だった。海外需要の低迷に加え、マツダが複数の主力車種で一部改良を控えていたことから現行車の生産が低下した。食料品・たばこ工業は8.7%低下の91.0。一部企業が工場設備のメンテナンスを実施した影響が出た。
足元では車載向けの半導体不足で主要な自動車メーカーの生産に影響が広がっている。マツダへの影響について渕上善弘局長は「個別企業については言及を控える。情報収集をしているところ」と話した。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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