断食月後の帰省を禁止、インドネシア大統領が表明
【ジャカルタ=地曳航也】インドネシアのジョコ大統領は21日の閣議で23日ごろに始まるイスラム教の断食月(ラマダン)後の地方への帰省を禁止すると表明した。人口2億7000万人の9割がイスラム教徒の同国では、ラマダン後に都市部の住民が帰省する慣習があり、例年2000万人が移動する。帰省の禁止で新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ。
政府はラマダン後の連休の一部を年末に移すなど対策を講じてきた。ジョコ氏は「運輸省の調査では、68%は帰省しない予定だが、24%が依然として帰省する意向だ」と指摘し、禁止措置の必要性を強調した。
都市部には新型コロナの感染拡大のあおりで職を失い、地元に戻ることを望む住民も多い。ジョコ氏は現金支給など生活支援の手は打っていると理解を求めた。
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