中国、北朝鮮に医師派遣か ロイター報道
【ソウル=恩地洋介】健康悪化説が取り沙汰されている北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長を巡り、ロイター通信は25日、中国が医療専門家チームを北朝鮮に派遣したと報じた。事情に通じた3人の消息筋の話を引用しており、金正恩氏の健康状態については不明だと伝えた。
ロイターによると、北朝鮮を担当する中国共産党中央対外連絡部の高官が率いる代表団が23日、北京から平壌に向かった。
金正恩氏の動静は11日以降、途絶えたままだ。健康不安説は、故金日成主席の生誕日である15日に姿を見せなかったのを契機に広がった。米CNNは「重体説」を伝えたが、トランプ米大統領は23日に「正しくない報道だ」と否定的な見方を示した。
韓国政府は金正恩氏が別荘のある東部の元山に滞在中だとみている。健康に何らかの問題が生じて療養しているとの見方や、新型コロナウイルスが流行する平壌から退避中との観測が出ている。
金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。