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軸なきG20、会議は踊る 世界の液状化映す

印ロ、米中対立の隙突く

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開幕した20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)は貿易戦争に象徴される米中の覇権争いにより、軸なき世界を浮き彫りにした。この対立の隙を突いて台頭しようとするロシアとインド。各国の自国第一の姿勢は世界の液状化を映し出している。

日本が議長国を務めるG20サミットは米中二大大国が主導し、日本が調整しながら北朝鮮やイランの核開発問題など世界が直面する課題を話し合う――。そんな理想とはかけ離れた展開だ。

安倍首相が調整

「公平で差別のない市場をつくる」。28日のデジタル分野での特別会合。中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が発言すると、トランプ米大統領は華為技術(ファーウェイ)製品を使えば、機密情報が中国政府に筒抜けになると主張した。

安倍晋三首相を挟んで両隣に座るトランプ氏と習氏。トランプ氏の発言に習氏の表情が一瞬こわばる場面もあった。当初、習氏はトランプ氏のスピーチがあるこの特別会合に欠席する意向だった。

安倍首相が前日の会談で習氏に「私はこの特別会合を重視している」と出席を求め、参加が決まった経緯がある。

米国側は特別会合で打ち出す国境を越えた自由なデータ移動を認める「データ流通圏」構想の内容に不満だった。

安倍首相が直前のトランプ氏との会談で「私に任せてほしい」とトランプ氏を説得した。

「『寝ぼけたジョー(・バイデン)』や『狂ったバーニー(・サンダース)』には良い一日ではなかったようだ」。トランプ氏が28日のG20サミットの夕食会前にツイッターで言及したのは米民主党の討論会だった。

「私はG20でしっかりと米国を代表している」と書き込んだものの、関心の所在がG20サミットではなく、来年11月の米大統領選であるのは明白だ。

一方、習氏は今回のG20サミットの機会を利用したトランプ氏との会談で米中貿易戦争に一定の道筋をつけたい。会合でもトランプ氏の挑発に乗らずに耐える戦術を選んでいるようにみえる。

ロシアはどうか。「リベラリズムの考え方は廃れてしまった」。プーチン大統領は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が28日付で掲載したインタビューで語った。

戦後の世界の秩序づくりをけん引してきた欧米のリベラリズムがトランプ氏の登場とともに崩れたとの論法だ。

プーチン氏は動く。G20開幕前に大阪市内でのブラジル、南アフリカなどとの新興5カ国(BRICS)首脳会議。米国を保護主義と決めつけ「世界経済発展の公正な新しいモデルをつくろう」と呼びかけた。

インドは米中をてんびんにかける。「3カ国は民主主義を支持している」。モディ首相は28日、安倍首相とトランプ氏との会談で、人口世界一の民主主義国家という面を強調した。

モディ氏はその数時間後、今度は習、プーチン両氏との会談に臨んだ。呼びかけたのはモディ氏だ。

精彩欠いた欧州

主要7カ国(G7)の中心的な役割を果たしてきた欧州勢は国内のナショナリズムやポピュリズムの伸長で精彩を欠く。

退陣直前のメイ英首相にかつての巧みな英国外交の面影はない。ドイツのメルケル首相も欧州の盟主という威厳がない。政権が不安定で発信力は低下する。欧州が主要課題に据える気候変動への取り組みは後退気味だ。

サミット会場の大阪国際見本市会場(インテックス大阪)は約20の部屋を用意した。会合の途中で退席して個別会談に臨む首脳もいる。

会議は踊る。されど進まず――。ナポレオン戦争終結後、欧州の秩序の再建と領土分割のために1814年から15年にかけて開いたウィーン会議の形容だ。

ナポレオンがエルバ島を脱出したという報を受け、各国は自国第一の態度を改め、難渋していた問題が決着した。各国が自国第一で会議が散漫になっている点でウィーン会議とG20サミットの類似性がある。

劇場(アリーナ)型外交の舞台となっているG20サミットは現代版ウィーン会議になるのか。それとも後から振り返れば、新たな秩序づくりの転換点だったといわれるのか。G20大阪サミットは29日に最終日を迎える。

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