苦境のアシアナ航空、9月からファーストクラス廃止
【ソウル=山田健一】韓国航空2位のアシアナ航空は7日、国際線のファーストクラスの運用を9月から中断すると発表した。ファーストクラスの座席自体は現状のまま残し、ビジネスクラスの一部として運用する。担当の乗務員の搭乗も減らしコスト削減を進める。
アシアナ航空は現在、米ニューヨーク、米ロサンゼルス、独フランクフルトの3路線を対象にファーストクラスのある旅客便を毎週合計21便運航している。座席は1便当たり12席あり、9月1日からはこの座席を「ビジネススイート」として活用する。
乗客は通常のビジネスクラスより広い座席や、空港の専用ラウンジを使いながら、機内食などはビジネスクラスと同じサービスを受ける。ビジネススイートの料金は「ファーストクラスより3~4割安くなる」(アシアナ航空)見込み。
アシアナ航空は、韓国中堅財閥の錦湖(クムホ)アシアナグループの傘下にある。しかし同グループの財務状況の悪化などに伴い、売却されることが決まっている。
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