北電のLNG発電所停止 排ガスが漏洩
北海道電力は8日、液化天然ガス(LNG)を燃料とする石狩湾新港発電所(北海道小樽市)で、排ガスが発電所の建屋内部に漏洩するトラブルがあり、点検のため運転を停止したと発表した。復旧時期は未定。同発電所は2月27日に1号機(出力56万9400キロワット)の営業運転を開始したばかりだった。
7日午後8時18分に1号機の運転を止めた。漏洩したのは、LNGを気化した天然ガスを燃やし、ガスタービンを回した後の排ガス。残った熱を利用して蒸気を発生させるボイラーから漏洩を確認した。
排ガスは通常、有害物質を除去する排煙脱硝装置を通して煙突で排出する。今回は排煙脱硝装置を通す前の排ガスが建屋の中に漏れ出した。漏洩量や原因は調査中。
北電は「直ちに電力供給に支障が生じる状況ではないが、他の発電所での計画外停止が重なれば厳しい需給状況になる可能性がある」としている。