横浜市営地下鉄で脱線 撤去忘れの装置に乗り上げか
6日午前5時25分ごろ、横浜市泉区の市営地下鉄ブルーラインの下飯田駅を出発した湘南台発あざみ野行きの始発電車(6両編成)が脱線した。市交通局によると、保守点検用の作業車を線路に引き込む「横取り装置」を撤去し忘れた結果、始発電車が乗り上げたという。神奈川県警泉署によると、乗客約120~130人にけが人はなかった。
運輸安全委員会は同日、詳しい事故原因を調べるために鉄道事故調査官を現地に派遣した。
横浜市交通局によると、下飯田駅のホームから100~200メートルの地点で最後尾の1両をのぞく5両が運行方向の左側に脱線。乗客は誘導されて下飯田駅に避難した。
横取り装置は、作業車用の線路と本線との間で移動させる際に利用する。6日未明に装置を点検し、そのまま撤去しなかったという。
ブルーラインは一時全線で運休し、6日午後6時現在、湘南台―踊場間で運転を見合わせており、約5万3千人に影響が出ている。9日の全線再開を目指す。
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