席につけばみんなフォロー 事故で知った管理職の幸せ
そごう・西武執行役員 釣流まゆみ氏
釣流まゆみ・そごう・西武執行役員
管理職として活躍する女性が仕事やプライベート、働き方への思いを自らつづるコラム「女性管理職が語る」。11人の女性管理職が交代で執筆します。今回は、そごう・西武執行役員の釣流まゆみ氏。1月と3月に続いて3度目の登場です。
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2020年までに役職者の30%を女性にする。苦慮されている経営者の方々も多いと思いますが、戸惑ったり自分なんてと卑下したりする女性はもっと多いかもしれないと心配になります。
自らを思い返してみると、今まで何かの役職に就きたいと思ったことがありません。与えられた仕事をパン食い競争のようにパクパクしていたら今に至りました。先を考えていませんでした。ビジョンに欠けると言われようと事実は事実です。
前回も書きましたが、現場を実感したくて公募で有楽町西武に係長として着任しました。マネージメント職のスタートです。売り場に出たいとは言っていましたが、係長になるのは想定外。それでも後には引けません。やったことがないことばかりでしたが、新たな自分を発見しました。
これを皮切りに様々なマネージメント職を経て、店舗ナンバー2の販売部長として大津西武で関西生活が始まり、そこで店長になりました。毎日ドキドキし、毎朝4時に目が覚めました。何度も手詰まりになり、途方に暮れたものです。
店長会で先輩の店長達に相談すると、皆同じだと異口同音。ホッとしました。そうと分かったら仕事が楽しくなりました。会社は店長が正しく判断し、行動できるように組織が組み立てられていました。メンバーにたくさんの事を教えてもらい、チームの総力で様々なハードルを乗り越えられたと思います。