アジア見据える極北のLNG ロシア大手、三菱・三井に出資要請 米ロサウジが競うエネルギー覇権
ロシアのエネルギー大手ノバテクが、北極圏で計画する液化天然ガス(LNG)生産事業へ日本企業の出資を求めている。北方領土交渉の打開につなげたい日本政府も前向きだ。しかし、極北のプロジェクトからは日ロ間の思惑だけでは片付かない、世界規模で進むエネルギー供給の構造転換が見えてくる。
「氷だけの世界だ」。フランス系メジャー(国際石油資本)、トタルのパトリック・プヤンネ最高経営責任者(CEO)は語った。ト...
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