東邦ガス、アイシンら仮想発電所の実証実験
アイシン精機と東邦ガスは23日、豊田市と組んで複数の電力機器を制御して需給調整するバーチャルパワープラント(VPP、仮想発電所)の実証実験を始めたと発表した。国内外で実験が進められているが、家庭用燃料電池「エネファーム」を使った実験は全国初という。
今回のVPP実験は、エネルギーの需給調整システムと豊田市内の集合住宅に置かれたエネファーム8台をネット回線でつなぎ、遠隔制御して需給を調整する。電力源となる再生エネの発電量が落ちたり、電力会社などから要請があったりすれば系統でつないだエネファーム8台を集約して需要を満たす。
3月から始まっており、20年3月までエネルギー需給調整システムによるエネファームの遠隔制御や需給調整を検証する。エネファームはアイシン精機と東邦ガスなどが共同開発し、都市ガスを使って電気と給湯器の熱を生み出す機器として家庭向けに普及している。