再生可能エネルギーの可能性と導入拡大の課題
東京国際大学国際関係学部教授 武石礼司氏
世界的に見ると、太陽光発電と風力発電のコストが大幅に低下し、もう補助金なしでも導入が進むとの報道がなされている。確かに国土が広い米国や中国、あるいは砂漠地が多くある中東諸国などでは、導入の余地は今後も大きい。しかし、土地価格が高いドイツや日本のような国は遊休地が少なく、太陽光や風力のコストを更に大幅に引き下げることは簡単ではない。
日本の再生可能エネルギーの供給量は、2017年で、水力が4%、その...
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