電力容量市場は失敗か、価格は英米の2倍超 新電力に打撃
科学記者の目 編集委員 滝順一
電力システム改革の一環として政府が創設した新しい市場「容量市場」が議論を呼んでいる。全国の電力需給状況を監視する電力広域的運営推進機関(OCCTO)が実施した新市場の最初のオークションで関係者の事前の想定をこえる高い価格がついたからだ。
オークションでついた価格(約定価格)は1キロワット当たり1万4137円。2010年度以前に建設された古い電源については受取額を約42%割り引く「経過措置」がある...
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