スマホ決済「ペイペイ」、不正利用相次ぐ
ヤフーとソフトバンクが出資するスマートフォン(スマホ)決済会社のPayPay(ペイペイ、東京・千代田)は17日、スマホの決済サービスで、不正な利用があったことを明らかにした。同社はセキュリティー対策を強化し、被害の拡大を防ぐとしている。
ペイペイは12月4日から12月13日まで総額100億円を還元する大規模なキャンペーンを実施。支払った額の2割を還元する内容だが、キャンペーン時にクレジットカード情報を不正に取得し、利用されたとみられる。
ペイペイを利用したことのない人に請求が届くなど、現時点で被害は数十件に上るとみられる。カード情報の登録時に、数字3桁のセキュリティーコードなどを複数回間違えても、ロックがかからない仕組みになっていたことから、ペイペイは改善するという。
ペイペイは「ヤフーやソフトバンクのサービスからカード情報が流出した事例は無い」としている。サイバー犯罪者が情報交換する「ダークウェブ(闇サイト)」上に流出したカードの情報が不正に使われた可能性があるという。
ペイペイは身に覚えのない請求が来た場合、カード会社などに確認するよう呼びかけている。