日立化成、生産の「二律背反」に悩む
日立化成工業が東日本大震災をきっかけに生産拠点の見直しを迫られている。福島第1原子力発電所の事故により、福島県浪江町の2工場の稼働停止を余儀なくされた。シェアの高い製品を浪江町の工場だけで生産していたため、取引先に供給不足への懸念が広がった。今回の震災ではサプライチェーン(供給網)の寸断が問題となったが、日立化成にとっても今後、安定供給とコスト低減の双方を実現できる生産体制の構築が大きな課題にな...
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