高知―大分結ぶ「宿毛フェリー」運休 燃料高理由に
高知県宿毛市と大分県佐伯市を結ぶ宿毛フェリー(宿毛市)が、燃料高騰を理由に運航を休止したことが21日、わかった。19日午前0時半の宿毛発便から運航を休止しており、同社は「現時点で再開のメドはたっていない」としている。
宿毛フェリーは宿毛―佐伯間を1日3往復する。2004年に経営破綻した会社から航路を引き継いで運航している。現在、高知県と県外を結ぶ唯一のフェリー定期航路になっている。
同社は燃料A重油の値上がりを受けて資金繰りが悪化し、18日に運航休止を決め19日に四国運輸局に届け出たという。ホームページでは「燃料高騰のため、当分の間、全便運航休止となります」と告知した。
燃料高騰に加え、保有する船の老朽化が進んでいるほか、最近の台風による欠航の増加なども経営面の逆風になっていた。