韓国の文補佐官「段階的制裁解除も」北朝鮮非核化巡り
韓国の文正仁(ムン・ジョンイン)大統領統一外交安保特別補佐官は8日、北朝鮮の非核化を巡り、米国と北朝鮮との間で「なんらかの妥協が必要だ」と述べた。北朝鮮が寧辺(ニョンビョン)の核施設を不可逆的に解体した場合は「制裁の一部解除の条件になるのではないか」として、段階的な対応の必要性に言及した。
文正仁氏は文在寅(ムン・ジェイン)大統領の側近で、外交ブレーンを務める。文正仁氏は都内で講演し、米朝間では「非核化の定義について理解の差がある」と指摘した。米国が求める北朝鮮の核関連の施設の位置や計画の提出については「北朝鮮が受け入れられない」と語った。
非核化の交渉には米朝間の「信頼醸成がなければならない」とも指摘。2月27、28日にベトナムで開催を予定する2回目の首脳会談では、北朝鮮がかねて求めている「終戦宣言を議題にのせてほしい」と述べた。
北朝鮮は2018年9月の南北首脳会談後に、条件付きで寧辺の核施設廃棄の用意を表明している。