5本指マッサージロボット開発へ 豊橋技科大など
豊橋技術科学大学と医療機器などを製造販売するリッコー(東京・中央)は20日、マッサージロボットの共同開発を始めたと発表した。ロボットは5本指で、体を押したりもんだりする感覚を学習した人工知能(AI)を使い、個人に合わせたマッサージができる。施術者の肉体的な負担の軽減や人手不足の解消になる。2021年をメドに実用化を目指す。
記者会見では、これまでに試作したロボットを公開。5本指は成人男性の指の長さをまねた。親指は体を押し、残りの4本は体を支える。触覚センサーで、最適な力でマッサージできる。
AIには熟練のマッサージ師の施術を学ばせる。手のひらにかかる圧力の分布などを再現し、施術を受ける人側のコリの状態も学習。骨格モデルも使って、人の動きに合わせてマッサージを続けられるようにする。
現在、ロボット本体の開発が終わり、今後AIを使ったソフトウエアの開発を進める。20年に実証実験をして効果を確かめ、21年からの販売を目指す。