フィリピンの翼、国の支援望み薄で苦境深まる
新型コロナウイルスが大手財閥傘下にあるフィリピンの航空業界を直撃している。苦境に陥っているのは世界各国同じだが、"ナショナル・フラッグ・キャリア"が事実上ないフィリピンは政府による支援は見込めない。特にLTグループの系列のフィリピン航空はかねて赤字続きで経営体制も揺れていただけに危機的状況に陥りかねない。再編の俎上(そじょう)に載る可能性もありそうだ。
「航空業界は存亡の危機にある。貿易や観光な
ビジネスの最新動向やDXやSDGsへの取り組み、スタートアップ企業の動向などを特集。ビジネス専門紙「日経産業新聞」のコンテンツをまとめてお読みいただけます。