バイオ燃料「E10」、11日に一般販売開始 那覇の給油所
沖縄県内の産学官の首脳らでつくる沖縄バイオ燃料本格普及事業推進協議会(那覇市)は11日、ガソリンにサトウキビ由来のバイオ燃料を約10%混合した「E10」燃料の販売を那覇市内のガソリンスタンドで始める。同協議会によると、E10の一般向け販売は全国初という。年度内にE10の取扱店を10カ所程度に広げる計画だ。
まず、有村商事沖縄(同市、有村昌造社長)のガソリンスタンド1カ所に専用の簡易タンクを設置し、E10を供給する。燃料にE10を使える対応車はホンダが4車種、トヨタも2車種販売しており、沖縄県で既に約2千台が販売されている。
E10は当初、ブラジル産サトウキビ由来のバイオ燃料を使う。今後、原料を沖縄産サトウキビに切り替える計画という。
沖縄県内では、バイオ燃料を約3%混合し通常のガソリン車で使える「E3」燃料を供給するガソリンスタンドが約50カ所あり、バイオ燃料の普及が進みつつある。協議会はE10の販売開始によりサトウキビの主産地である同県でバイオ燃料の普及を後押しする。
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