アフガン内務省で米兵2人射殺 デモとの関連は不明
【イスラマバード=共同】アフガニスタンの首都カブール中心部にある内務省の建物内で25日、同国に駐留する国際治安支援部隊(ISAF)の隊員2人が射殺された。内務省が発表した。内務省関係者は「2人は米兵」と明らかにした。
アフガンでは駐留米兵らがイスラム教の聖典コーランを燃やしたことに抗議するデモが全土に拡大しているが、今回の射殺との関連性は不明。警備が厳重な内務省内での発砲は極めて異例。
反政府武装勢力タリバンの報道官は25日、コーラン焼却への復讐(ふくしゅう)との犯行声明を出したが、犯人についての情報は錯綜(さくそう)しており、詳しい状況は分かっていない。
関係者によると、2人は事務所内で頭部をそれぞれ撃たれて死亡していた。23日には東部ナンガルハル州でアフガン国軍兵がデモ隊に加わり、米兵2人を射殺する事件があったばかり。
アフガンでは25日も各地でデモが発生。北部クンドゥズ州当局者によると、デモ隊にタリバンとみられるグループが加わり、同州の国連アフガニスタン支援団(UNAMA)の施設を襲撃。制止した警察と銃撃戦が発生しデモ隊側の5人が死亡、25人がけがをした。