ガソリン価格、2カ月ぶり高値 中東緊迫で原油高
石油情報センターが22日発表した20日時点のレギュラーガソリン店頭価格(全国平均)は、1リットル143.5円と前週比0.6円上昇した。値上がりは4週ぶり。昨年12月19日以来、2カ月ぶりの高値となった。イラン情勢の緊張による原油高で石油元売りからの仕入れ価格が上昇したためだ。
中東産ドバイ原油は現在、9カ月半ぶりの高値水準にある。イランが英仏への輸出禁止を発表するなど欧米との対立が強まっているのが背景だ。自動車の燃費向上などでガソリン需要は減少しているが、原油高のため給油所の仕入れコストが上昇している。
昨年10月以来、142~143円台の小幅な値動きが続いていたが、「今後は上昇基調が強まる」(同センター)との指摘が多い。
軽油は1リットル124.7円と前週比0.6円値上がりした。ハイオクガソリンも1リットル154.3円と同0.6円高い。