ソフトバンク孫社長 、対KDDI 「防戦に成功」
キャンペーンに300億円
ソフトバンクの孫正義社長は2日の決算発表記者会見で「2016年度に連結営業利益1兆円を目指す」と述べた。「現在のNTTドコモの利益を上回る利益をこれから5年以内に実現させる。明確な期限つきの目標を定める」と強調。目標達成のため、顧客基盤強化とネットワーク増強に取り組むという。
顧客基盤強化に関しては、KDDIが11年10月に米アップルの「iPhone(アイフォーン)」の販売に参入したことに対し、販促キャンペーンを展開。孫社長は「100万件の解約の嵐がくると思っていたが、実際は5万件で済んだ。完全に防戦に成功できた」と語った。
あわせて、機種変更などのキャンペーン費用として約300億円のコストがかかったと説明、「営業利益としてネガティブインパクトがあったが、これで2年間のユーザーを固定できた。短期的な利益を度外視してでも、長期的な顧客基盤を強化することができ、自信につながった」と強調した。
そのうえで「(ユーザーを固定できた)2年以内にはネットワークの接続率を改善し、認知もされる。そうするとその先解約される心配なくなる」と語った。〔日経QUICKニュース〕
関連企業・業界