フェイスブック上場へ、来週にも申請と米紙報道
100億ドル調達、グーグル上回る
交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブックが近く新規株式公開(IPO)を申請するとの見方が浮上している。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は27日、2月1日にも米証券取引委員会(SEC)に申請書類を提出すると報じた。IPO規模は米インターネット企業としては過去最大となる見通しで、業界活性化に期待が高まっている。
ウォール紙によれば、フェイスブックは上場に際し100億ドル(約7670億円)を調達する見込み。ネット検索最大手の米グーグルの調達額(16億7000万ドル)などを上回る。英フィナンシャル・タイムズ(電子版)も28日、早ければ2月1日にも上場申請と報じた。
フェイスブックを巡っては昨年末から、2012年4~6月期にIPOに踏み切るとの見方が出ていた。ウォール紙は関係者の話として「2月1日にもIPOを申請する可能性がある」とする一方、「幹部は申請時期を数週間後とすることも検討している」とも伝えている。
フェイスブックは04年設立で、世界で8億人以上が利用している。上場時の株式時価総額は750億~1000億ドル(約5兆7千億~約7兆7千億円)とみられ、米ネット企業ではアマゾン・ドット・コムなどと並びグーグルの半分程度。日本企業ではトヨタ自動車には及ばないが、NTTドコモ並みの規模となる。
(シリコンバレー=奥平和行)