ユーロ下落、一時97円04銭 11年ぶり安値
16日午前の東京外国為替市場で、ユーロが対円で一段と下落。一時1ユーロ=97円04銭近辺と、前週末の17時時点に比べ1円57銭の円高・ユーロ安水準まで下げた。対円のユーロ相場は2000年12月以来、約11年ぶりの安値水準を更新し続けている。
ユーロを売り遅れている輸出企業などから円買い・ユーロ売り注文が入っているという。ユーロの水準が急速に下がってきているため「ユーロの見切り売りも出ているようだ」(国内信託銀行)との声が聞かれた。
前週末の米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)による欧州9カ国の国債格下げを受け、週明けのアジア市場では株式相場が下落しており、投資家のリスク回避の動きが強まるとの思惑も低金利の円買い・ユーロ売りを誘っている。〔日経QUICKニュース〕