橋下市長、衆院選候補者擁立へ「最低限の準備する」
地域政党「大阪維新の会」代表、橋下徹大阪市長は23日、次期衆院選で全国の小選挙区で候補者を擁立する可能性について「僕らは大都市制度を変えるのが役割。国での議論がうまくいかなくなったときに備え、最低限の準備はしておく」と述べた。同日朝、市役所で報道陣に語った。
維新は国政選挙を視野に「維新政治塾」の塾生を全国規模で公募中。維新内部では塾生を衆院選の候補者に養成する狙いがあり、「全国で200~300人規模で擁立する可能性もある」(幹部)という。自ら塾長を務める橋下氏は維新塾について「今は国政政党がまとまりきれていない。僕らは強烈な行政改革や公務員改革などで考え方を一致させる集団をつくる」と語った。
一方、橋下氏が掲げる大阪都構想をめぐっては、みんなの党などが24日召集の通常国会に構想実現のための地方自治法の改正案を提出予定。橋下氏は法改正の成立と国政選挙への候補者擁立に関し、「(法改正を)まずは国政政党にお願いするが、ダメだというところで僕らが(候補者擁立を)やらざるを得ない」と説明。一方、「自分たちの状況を見誤ったら支持は冷めてしまう。『調子に乗るなよ』ということになったらもう終わり」との見方も示した。