橋下・大阪市長、中京都構想「考え直すべき」
大阪市の橋下徹市長は15日、愛知県と名古屋市を一体化する「中京都構想」について「少し考え直した方がいいと思う。愛知県と名古屋市が話し合いをしましょうという場をつくるだけなら、中京都構想とはいえない」と否定的な見解を示した。
中京都構想をめぐっては愛知県の大村秀章知事と名古屋市の河村たかし市長が9日、構想実現に向けた「中京独立戦略本部」の初会合を開いた。橋下市長は「何をやるのかはっきりしない。中京都構想というかぎりは現状維持の話し合いではなく、自治体の形を変えるところまでいかないと大阪にも東京にも伝わっていかない」と指摘した。
大村知事も河村市長も次期衆院選に向けて橋下市長との連携を探っている。橋下市長は両氏との連携について「人生の先輩として尊敬しているが、人間的な好き嫌いと政治は別。しっかりした価値観を共有できるかに尽きる」と述べた。
一方、橋下市長は自らが率いる「大阪維新の会」が14日に示した国政運営の基本指針「維新八策」の原案について「国と地方を対決させるくさびになる。国の統治機構を否定しているわけだから、国会議員はほぼのめないだろう。地方の首長、議員はのめるような話もある」と述べた。