由紀さおりさん新アルバム、欧米でチャート上位に
懐かしの1969年の12曲収録
【ニューヨーク=共同】歌手由紀さおりさんが、米国のジャズ・オーケストラの演奏で1969年の日本のヒット曲を日本語で歌うアルバム「1969」が、欧米のヒットチャートで上位に入り、音楽関係者を驚かせている。
発売元のEMIミュージック・ジャパンによると、米国ではアップルの音楽配信サイト「アイチューンズ・ストア」で配信開始翌日の今月2日、ジャズ部門で1位(10日現在3位)に。CDはギリシャ、シンガポールで上位に入った。
「1969」の12曲は、由紀さんが1曲はフランス語で、残る11曲を日本語で自身の大ヒット曲「夜明けのスキャット」、いしだあゆみさんの「ブルー・ライト・ヨコハマ」などを歌っている。
ジャズ・オーケストラは米国オレゴン州ポートランドの「ピンク・マルティーニ」。メンバーが約40年前の由紀さんのLPレコードを「ジャケットの美しさ」で衝動買いし、その歌声に魅了されたのが、由紀さんとコラボするきっかけになったという。
EMI社の関係者は「これほど売れるとは、正直びっくりしている。欧米で、日本人歌手が英語で歌ってヒットした例はあるが、今回は、日本語で歌ったことが新鮮に聞こえたのかもしれない」と話している。