松屋は240円 牛丼3社が期間限定で値下げ
松屋フーズは10日、主力の「牛めし」を17~24日の期間限定で値下げすると発表した。キャンペーン値下げは今年7回目で、昨年の6回を上回る。11月はゼンショーホールディングス(HD)が今年7回目、吉野家も4回目の値下げを実施する。東日本大震災後に消費者の節約志向が強まったこともあって客足が伸びるなか、牛丼大手の集客競争が激しさを増している。
牛丼(並)の価格は松屋が通常より80円安い240円、ゼンショーの「すき家」は30円安い250円、吉野家は110円安い270円に下げる。吉野家は特盛りの下げ幅を130円と従来の値下げより20円拡大。すき家は11~24日、吉野家は16~24日が対象期間だ。
松屋とゼンショーはキャンペーンの回数がすでに昨年を超えている。期間中は客単価が下がる一方、客数が「最低でも10%増、テレビCMも放送すれば20%増に近くなる」(ゼンショーHDの湯原隆男常務兼最高財務責任者)ため、売り上げは伸びるという。震災後、価格への消費者の反応がより敏感になった影響もあるとみられる。
外食の他業態との競争もある。すかいらーくの「ガスト」は10月下旬に人気商品を半額以下に値下げし、客数を前年の同時期より50%増やした。日本マクドナルドも継続的にキャンペーンを仕掛けており、牛丼店も対抗するために値下げを続けざるを得ない面がある。
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