10月末の携帯契約、KDDI2位に iPhone効果で
電気通信事業者協会が8日まとめた10月末の携帯電話・PHS契約数によると、新規契約から解約を差し引いた純増数はKDDI(au)が19万6900件と、5カ月ぶりに2位に浮上した。米アップルのスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)「iPhone(アイフォーン)」の販売開始が奏功した。ソフトバンクモバイルは24万7600件と19カ月連続で首位を守った。
10月14日からアイフォーンの最新機種「4S」を従来のソフトバンクに加え、KDDIも取り扱いを始めており、KDDIはアイフォーン効果が即座に表れた形だ。ソフトバンクも過去最高の予約数を記録するなど、そろって好調だった。
NTTドコモは8万9600件で3位だった。4Sの影響に加え、年末商戦向け新型機種の発売を前に買い控えが広がった。4位はイー・アクセス(イー・モバイル)の5万5000件だった。
通信会社を変更しても同じ電話番号が使える「番号持ち運び制度(MNP)」の利用件数はKDDIが10月末で6万8700件の転入超過で、ソフトバンクは6600件の転入超過。逆にドコモは7万5400件の転出超過となり、4Sの発売で多数の利用者がKDDIとソフトバンクに移った。
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