財務相、消費税上げ反発の与党議員けん制
安住淳財務相は25日の閣議後の記者会見で、年内に消費税率引き上げを具体化する政府の方針に、与党内から反発の声が出ていることについて「次の選挙がおっかないのか、本当に別の理由なのか、それぞれの議員が問われる」とけん制した。
財務相は社会保障改革案や消費税率引き上げを具体的に盛り込む一体改革大綱に、税率や引き上げ時期を明記する方針を改めて強調。一方で臨時国会の会期が大幅に延長した場合には、大綱のとりまとめが越年する可能性も示唆した。
欧州債務危機について「米国や日本、中国に影響が出ている」と述べ、世界的な株安に警戒感を示した。そのうえでEU(欧州連合)に対して「具体的にどういう枠組みで、どれくらい資金供給するのか世界に示さないと、市場のトレンドを変えるのは難しい」と早急な対応を求めた。