「造船世界一」中国が維持へ 今年、3指標で韓国上回る
【北京=森安健】中国船舶工業行業協会は28日、中国の造船各社が1~11月に新規受注した船舶は3369万載貨重量トンだったと発表した。海運不況を反映し、前年同期比47.3%減と落ち込んだが、完工量、新規受注量、手持ち工事量の造船三大指標で韓国を上回り、通年でもかろうじて「造船世界一」の地位を維持することが濃厚になった。
シンクタンクの中国船舶工業市場研究センターによると韓国の1~11月の新規受注量は2748万載貨重量トンだった。ただ、中国が得意とするばら積み貨物船など単純な構造の船は供給過剰で、液化天然ガス(LNG)輸送船など需要がある高付加価値船を得意とする韓国に来年、再逆転される可能性があるという。
中国は10年に初めて三大指標で韓国を上回った。