福島の森林5地点で年100ミリシーベルト超 林野庁調査
林野庁は27日、福島県内の森林391地点における空間放射線量の測定結果を公表した。浪江町小丸入北沢で1時間当たり43マイクロシーベルトだったのを含め、福島第1原発から北西方向に当たる浪江町、双葉町の5地点で19マイクロシーベルトを超えた。
19マイクロシーベルトは、1年間その場所で生活した場合、国際放射線防護委員会が緊急時でも超えないよう勧告した年100ミリシーベルトに相当する。結果は文部科学省が航空機で行っているモニタリングとおおむね一致しており、林野庁は「今後の森林管理の参考になる」としている。
林野庁は原発から80キロ圏内では4キロ四方ごと、80キロ圏外では10キロ四方ごとに調査地点を設置し、地上1メートルの放射線量を測定した。同じ場所で土壌の放射線量も調査しており、2月にも結果をまとめる。〔共同〕