円、介入後高値を更新 一時77円6銭
11日のロンドン外国為替市場で円が急上昇し、一時1ドル=77円6銭と、10月31日の政府・日銀による円売り介入後の高値を更新した。欧州債務問題に対する過度な悲観論が後退し、ユーロを対ドルで買い戻す動きが強まりドル安が進行。これにつれて円も対ドルで上昇した。
一時7%台に上昇していたイタリア国債の10年物利回りが6%台半ばまで低下したことを受け、ドイツやフランスなど欧州株が軒並み上昇。海外投機筋が、リスク回避のために膨らませていたユーロの売り持ち高を減らすため、ユーロを買い戻した。介入直後、円は一時1ドル=79円55銭まで下がったが、その後円はじりじりと値を戻し、10日余りで2円以上円高が進んだ。