豪外相「TPPは日本経済に役立つ」 交渉参加に期待感
【ブリスベーン=柳迫勇人】オーストラリアのラッド外相は4日、日豪官民の有識者が意見交換する「日豪会議」で講演し、日本が参加を検討している環太平洋経済連携協定(TPP)交渉について「日本経済に役立つ」と述べ、日本の参加に期待を示した。年内にも再開する日豪経済連携協定(EPA)交渉を「できるだけ迅速に妥結したい」とも語った。
ラッド外相は「市場が閉じれば繁栄の道も閉ざされる」と強調。そのうえで「保護水準を引き下げれば、日本の食糧価格は低下して消費者に役立つ」と指摘した。外相は日本経済の停滞について「改革に意欲的でなかったためだ」と分析。TPP交渉への参加を検討するといった最近の日本の姿勢の変化を歓迎した。