天皇陛下、11日午後退院へ
宮内庁は10日、気管支炎の悪化などのため東大病院(東京・文京)に入院中の天皇陛下について、11日午後に退院されると発表した。退院後の数日間は皇居・御所で療養し、国賓として来日するブータン国王夫妻の歓迎行事などがある16日ごろまでに、公務に復帰される見通し。
羽毛田信吾長官は定例記者会見で、陛下はせきが残るものの、熱が下がっていると説明。病室に持参したパソコンで、皇太子さまが代読する式典のお言葉を作られることもあったという。
羽毛田長官は退院後の公務のあり方について、「退院の次の日からフル活動というわけにはいかないかもしれない。今までにも増して医師の所見、見解を聞きながら、考えていかなければならない」と話した。
陛下は3日午後に風邪による発熱が生じ、気管支炎が悪化したことなどにより、大事をとって6日夜から入院されていた。