福島原発100キロ圏、サンマ禁漁決定
サンマの漁業者でつくる全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま、東京)は8日までに、都内で理事会を開き、福島第1原発から半径100キロ圏内の海域での操業を禁止することを決めた。
理由について、全さんまは「消費者に安全安心とはっきりさせるため」と説明した。これまでは同海域での操業を自粛するとしていた。
また、100キロ圏外でも宮城と福島の県境以南は、現時点では自粛とすると決めた。10月中旬~11月上旬にかけて検査を行い、操業が可能かどうか判断する。
9月中旬以降、北海道東部沖で豊漁が続いており、全さんまは1日5千トンを超す水揚げがあった場合、漁に出た船は休むなどと決めていた。今後、三陸沖への南下が予想され、全さんまは「早めに安全な措置を取った」としている。〔共同〕