新東名高速は12年初夏開業 御殿場―三ケ日の162キロ
中日本高速道路(NEXCO中日本)は26日、建設中の新東名高速道路について、静岡県内の区間を2012年の初夏に開業する方針を発表した。全長約254キロメートルのうち、静岡県内の御殿場ジャンクション(JCT、御殿場市)と三ケ日JCT(浜松市)を結ぶ約162キロを通行できるようにする。現在の東名高速道路の渋滞緩和に加え、大災害に備えた交通大動脈の二重化にもつながる。
これまで建設中は「新東名」や「第2東名」と呼んだが、正式名称を「新東名」とすることを改めて公表した。御殿場JCTをはじめ、各インターチェンジ(IC)の呼称や位置もあわせて明らかにした。NEXCO中日本の金子剛一社長は「地滑り対策などを進めたうえで詳細な時期を伝えたい。5月の大型連休に何とか間に合わせたい」と説明した。
新東名は、東名高速道路と比べて内陸に10キロほど入った区間に建設され、地震で大きな被害を予想されるエリアをなるべく避けている。御殿場―三ケ日を除いた残り約100キロの区間は、14年度以降に順次、開通させる方針。最終的には神奈川県の海老名南ジャンクション(JCT)と愛知県の豊田東JCT(豊田市)の間を結ぶ。