シリア全土でデモ、数十万人参加 発砲で20人死亡
【カイロ=共同】アサド政権がデモ弾圧を続けるシリアの全土で、イスラム教の集団礼拝日に当たる金曜日の15日、反政府デモが行われ、ロイター通信によると、数十万人が参加した。首都ダマスカス中心部では治安部隊がデモ隊に発砲。ダマスカスや北部イドリブ、西部ホムスなどで鎮圧により少なくとも20人が死亡した。
数十万人の参加者は3月にアサド政権へのデモが本格化して以来、最大規模の可能性がある。
ダマスカス中心部では数千人がデモに参加。中部ハマで住民らが撮影した映像では、多数の市民が広場に集まり「体制打倒」を訴えた。イラク国境に近い東部デリゾールでも大規模なデモが行われた。
人権活動家らによると、シリアでは一連のデモ鎮圧でこれまで1400人以上が死亡している。