円、対ユーロで約10年ぶり高値 一時104円90銭近辺
12日早朝のオセアニア外国為替市場でユーロは下落。日本時間午前4時40分ごろに対円で1ユーロ=104円90銭近辺と、2001年7月以来約10年ぶりの円高・ユーロ安水準を付けた。対ドルでは6時半ごろに1ユーロ=1.3551ドル近辺と、今年2月22日以来約半年ぶりの1.35ドル台を付けた。
前週末に欧州中央銀行(ECB)のシュタルク専務理事が辞任したことをきっかけに、欧州通貨当局内の不一致が意識され、債務問題に対する不安が高まった流れを引き継いだ。主要7カ国(G7)で抜本的な解決策が示されなかったこともユーロ売りの材料となっているもようだ。
ユーロは前週末9日17時時点では対円で107円63~67銭近辺、対ドルで1.3880~81ドル近辺で推移していた。その後の海外市場では対円で一時105円30銭近辺、対ドルで1.3627ドル近辺まで下落していた。〔日経QUICKニュース〕