NY株反発で始まる 上げ幅130ドル超
【NQNニューヨーク=増永裕樹】9日の米株式相場は買い先行で始まった。ダウ工業株30種平均は午前9時35分現在、前日比133ドル35セント高の1万0943ドル20セント、ハイテク比率の高いナスダック総合株価指数は同35.85ポイント高の2393.54で推移している。米景気が「二番底」を付けるとの懸念は根強いが、前日に大幅下落しただけに短期的な戻りを期待する買いが入った。
米連邦準備理事会(FRB)は9日、米連邦公開市場委員会(FOMC)を開催。午後2時15分に結果を公表する。FRBが足元の相場下落や景気の減速傾向をどう受け止めているかを見極めたいとの見方から、市場では様子見ムードが台頭。緩和的な金融政策を長期にわたって続ける姿勢を示すとの期待もあり、前日に目立った売りの勢いをやや弱めている面もある。
前日に20%超下げた大手銀バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が大幅高となり、上昇率は7%程度とダウ平均を構成する30銘柄で首位となった。同業のJPモルガン・チェースの値上がりも目立ち、建設機械のキャタピラーや非鉄のアルコアも買い優勢の展開。通常取引終了後に四半期決算を発表する映画・娯楽大手のウォルト・ディズニーはしっかり。
一方、航空機・機械大手の米ユナイテッド・テクノロジーズや食品大手クラフト・フーズが下落。マイクロソフトも売りに押されている。