エクアドル副大統領「環境保全の基金、目標額の半分」
来日中の南米エクアドルのレニン・モレノ副大統領は30日、都内で会見し、自発的な油田開発放棄で環境を保全するかわりに世界に拠出を求めている基金について、現時点では「今年の目標額1億ドルに対し5300万ドルにとどまっている」と目標の半分程度にとどまっていることを明らかにした。
同国東部のヤスニ国立公園内には、8億5000万バレルの埋蔵量の油田があると想定される。開発で見込まれる収益約72億ドル(約5500億円)相当の基金設立を目指す。今後、米国でも基金への拠出を呼びかけるという。
開発放棄は地球環境保護につながり、同公園は「世界でも有数の生物多様性を誇るため貴重だ」とも指摘した。