北海道電、メール送信認める 社内にシンポ参加要請
北海道電力は26日、泊原子力発電所3号機(北海道泊村)のプルサーマル計画に関して、北海道などが2008年に開催したシンポジウムで、北電社員が社内に参加や推進意見を求めるメールを送っていたと発表した。送信した経緯や、出席者数や意見表明の有無など、詳細は調査を続ける。
記者会見した北電の阪井一郎原子力部長は「重く受け止めている。信頼回復に努めたい」と話した。
メールには「プルサーマル計画を確実に進めるためにも、数多くの方にご参加いただき推進意見を提出していただければ」という趣旨の文書を添付していた。送信元は泊事務所渉外課。送信先は21部署で、送信日はシンポジウム開催9日前の08年10月3日。
このメールを巡っては、共産党北海道委員会がこの日午前、札幌市内で記者会見し、北電社員が社内にメールを送った疑いがあることを指摘していた。シンポジウムを主催した北海道は「道が北電に参加を促した事実はない」(原子力安全対策課)と話している。
北電は08年4月に道と地元4町村にプルサーマル計画実施に向け事前協議を申し入れた。シンポジウムは道などが住民の意見を聞くために開催。その後、高橋はるみ知事がプルサーマル導入受け入れを表明している。
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