企業、手元資金で株主還元 減益でも増配、自社株買い活発
上場企業が手元資金の活用を急いでいる。2011年4~9月期(上期)は東日本大震災の影響で純利益が前年同期より26%減りそうだが、配当総額は7%増える見通し。自社株買いは1~8月で昨年の年間実績を上回った。円高を生かした海外の企業買収も活発だ。潤沢な資金を株主配分や成長戦略に向け、株価の下支えを狙う。
3月期決算企業(金融除く)2277社の中間配当は総額2兆461億円。上期として最高だった08年の...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り397文字